令和4年度予算審査特別委員会 総括質問
令和4年度予算審査特別委員会 総括質問
令和4年度予算審査特別委員会 総括質問
令和4年 3月22日
自由民主党の高森喜美子でございます。令和4年度予算審査特別委員会に付託された、令和4年度東京都台東区一般会計予算、並びに令和4年度国民健康保険事業会計、他4特別会計予算に賛成の立場から総括質問をさせていただきます。令和2年・令和3年度は新型コロナウィルス感染症に影響で、区民の健康・日常生活・経済活動に大きな影響受けて参りました。医療関係者の並々ならぬご尽力や、区民のご理解ご協力の下、感染症対策、検査体制、企業支援、給付金支給、ワクチン接種、など行政としての取り組みも着実に進んできたと高く評価いたします。区長を中心に各セクションの連携とご努力に感謝申し上げます。また、長期総合計画にも影響が出ていることから、一部修正のため施策の指標の達成状況の判定や、行政計画事業の達成状況の判定を行い、新型コロナウィルス感染症の影響を鑑み「人口推計」も修正し、令和5年度以降ポストコロナに向け、計画を策定することは、区政の着実な推進に寄与すると期待しています。令和4年度は単年度の計画になりますが、「ウィズコロナの時代における今後の区政運営の4つの柱」に基づく108の事業を定め、新規事業13事業を盛り込み「今、そしてこれから」を見据えた計画となっていると評価いたします。令和4年度予算審査特別委員会の各款・各項ごとの審議で指摘した事項についてはご留意頂き、執行にあたって頂きたいとお願い致します。
では質問に入らせていただきます。
1、防災意識の向上と防災備品を活用した訓練について
初めに、防災意識の向上と、防災備品を活用した訓練についてです。
令和3年10月から11月にかけて「区民・来訪者アンケート」が実施されました。計画の一部修正に活用するためとされています。この中で区民の皆様の分野別の重要度と満足度、コロナ収束後の各施策の重要度について聞き、分析がされています。平成29年度の区民アンケート調査での重要度と満足度の散布図と比較してみると、新型コロナウィルス感染症収束後の重要度の散布図で、明らかに重要度が高くなっているのが、健康分野と防災防犯分野でした。そこでまず、防災について伺うのですが、令和3年度の総合防災訓練は、発災直後の応急対応力の強化を主眼とする、より実践的な訓練に特化して行われました。学校玄関の開錠から避難所設置受け入れや避難所運営キットの確認などで162名もの避難所運営委員さんが参加され地域に密着した効果的訓練になったと好評でした。
関係機関連携訓練も警察・消防署の情報連絡員の存在で多くの情報が得られ、平時からの情報共有の強化の必要性を確認できました。本区では、これまでに、区民一人一人の理解を図るため防災アプリやハザードマップ、防災無線の効果の向上を図ってまいりました。避難所にはD級ポンプを配備するとともに、地域の町会が結成する自主防災組織には活動助成金を交付し地域の防災力の向上も図ってきました。各地域の組織が取り組む訓練は、住民の防災意識の向上に資する大切な取り組みです。災害時にまずは自分の身を守る行動が取れる事。家族の安全確認の方法や行動を確認しておくこと、自宅に水や食糧、必要な品を備えるなどの、一人一人の備えが肝心です、「のど元過ぎれば熱さ忘れる」とならないようにしなければなりません。隣近所の皆様と共に取り組む防災訓練でこそ防災意識を高め、地域の連携と協力が、いざという時大きな力になることを実感できるのだと思います。各地域でばらつきの無いように、防災資器材を活用した訓練に取り組めるように、所管課の専門性を活かして地域の各組織を応援して頂きたいのですがいかがでしょうか。区長のお考えをお聞かせください。
2、健康で過ごすための運動習慣を応援する施策について
次に、健康で過ごすための運動習慣を応援する施策について伺います。
先ほど述べましたアンケート調査でアフターコロナでの重要度が高かったのが健康分野でした。これまでに経験したことのない感染症は、私たちの生活を大きく変えました。マスクや手洗い、3密を避けるなどの感染対策は元より、外出の制限は友人との交わりや会合への参加を自粛させ、家に閉じこもらずを得ない状況に置かれました。健康で日常生活が送れていた時には感じなかった、体調の変化や体を動かすことの大切さを実感している方も多いと思います。アンケートの健康分野が以前とはまして重要度の上位に来ていることからも伺えます。では台東区における健康施策について長期総合計画検証の中で、地域での健康づくりの推進は、順調でないC判定でした。地域で健康づくりを支援する健康推進委員さんの活動や学習会、地域座談会、いきいき健康まつりなどが、コロナの影響で出来なかったり、制限をせざるを得ない状況であったことが原因であります。健康推進委員による地域での健康づくりは重要で、和気あいあいと真剣に取り組まれていることは、地域の皆様に貢献していると高く評価いたします。区内ウォーキングマップが作成され、身近にできる気がるな運動への取り組みとして平成30年に改定された「健康たいとう21推進計画(第二次後期計画)」でも継続され、すでに17年間が経過しています。地域では春・秋のウォーキング大会で活用され、なじまれていると認識しております。しかしながら、一方で仕事や育児など地域の活動に参加できない多くの区民がいる事も忘れてはなりません。朝・夜間の空いている時間に、犬の散歩で、通勤・通学の時に、買い物や用事の時に、人それぞれ時間帯や、やり方の違いはあっても、生活習慣として運動が意識されることが大切です。そこでウォーキング等運動習慣を記録できるアプリを作っては如何でしょうか?区民の誰もが自身の運動習慣を記録し、可視化できるアプリは、区民共通のツールとして使え、区民の健康を願う、区長の力強いメセージにもなると考えます。最近ではアプリをつくるコストが以前と比べてかなり安くなってきている事や、一度作れば数年間は使え、導入しやすくなってきています。区内で行われているこれまでの健康づくりの活動と連携し、さらに健康診断の結果の改善対策として、運動を推奨するツールにも活用できると思います。コロナを経験し、区民の健康への関心が高く、健康施策への期待度も高い、今回のアンケート結果を踏まえて、健康で過ごすための運動習慣を応援する施策について、区長のお考えをお聞かせください。
3、SDGsの取り組みが進む中で区民の理解を深めることについ て
次に、SDGsの取り組みが進む中で区民の理解を深めることについて伺います。
昨年、国連世界食糧計画は、産業革命前からの気温上昇幅が2℃を上回ると1億8900万人が新たに飢餓に陥り、世界銀行は2050年までに2億1600万人が国内移住を余儀なくされるとの試算を公表しました。昨年のCOP26では世界の気温上昇を1.5℃に抑えることで合意し、各国に対し一層強い姿勢での取り組みを求めました。区長は今定例会冒頭の所信表明の中で、気候変動への対応について、「2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロとする「ゼロカーボンシティ」を目指し、脱炭素社会に向けた取り組みを進めて参ります」と発言されました。力強い決意であり、次の世代へ地球環境を守り、気候変動への対応は今取り組むべき大きな課題と私も認識しております。具体的には、プラスチックごみの資源化に向け、一部の地域で分別収集を行うことです。また、区有施設の照明設備のLED化で省電力を加速化することです。さらに、中小企業支援として、SDGsの推進に繋がる優れた提案に対して通常の助成額よりも上乗せ補助を行うことです。企業活動の社会的影響は大きく、SDGsを意識した取り組みが広がることは極めて重要です。どちらも、区民や事業者の理解と協力が必要ですしSDGsの取り組みとしての理解を深めて頂きたいと思いますが如何でしょうか。区長のご所見をお聞かせください。